半人前主婦

帰りの遅い夫を待ちながら、今日も三歩進んで二歩下がる

センチメンタルな夏の終わりに

このところ、外が涼しくなってきた。秋か。だいすきな夏が今年も終わる。

暑い間サボっていた散歩をひさしぶりに再開した。

ベビーカー嫌いの娘がめずらしくすんなりと乗ってくれたので、とくに用もなかったけど、たっぷり歩けるコンビニまで出かけることにした。

田んぼの中の小さな脇道へ入ると
さっきまでの車の騒音は一気に消えた。

娘はとんぼにヒラヒラと手を伸ばし
ひょろひょろと流れる小川の音に耳を澄ませ
いつかの水溜りをつつくスズメの姿をジッと見つめている。
そこへ気持ちいい風がやってきて
パーッと明るい、嬉しそうな顔をした。確かに。

帰り道、警備員のおじちゃんに機嫌よく手を挙げたかと思えば
寝ていると思った犬に突然吠えられ
真っ赤な顔をして泣き出した。

通りがかった自転車のおばちゃんが一生懸命変な顔を作って笑かそうとしてくれたけど、一向に泣き止まず、声はさらに大きくなっていく。

もう家は見えてるんだけどなぁとつぶやきながら、するっと右腕に娘を抱き上げ、空になったベビーカーを左手で押し、家路に着く。
ずいぶんとのんびり長い散歩になったな。


今日も私はなんにもできなかった。

娘が寝たらしようと思っていたことのあれこれはどれも手付かずのまま。
離乳食のストックを作なねば、あれ、トイレ掃除いつからしてないっけ、そろそろ図書館で借りている読みかけの本の期限も迫ってきたな、冷蔵庫の中も空っぽだよ。

欲張りな私は、あれもしたいこれも欲しい。もっとしたい、もっともっと欲しい。
子どものいない夫婦のことも、独身で働く人も大家族のかあちゃんも、海の近くの暮らしも、にぎやかな都会の暮らしも、どの人生も羨ましく思ってしまう。

そうか、それって、どんな人生も羨ましいものなんだなぁと、ふと気づく。

私は母になって小さな家で家族3人暮らしているよ。

コンビニで買ったかぼちゃプリンを食べながら、まんざらでもないなぁなんて、ふと思う。早く栗ごはんが食べたいな。

 

 

いつかの出来事を思い返して

賛否両論あるみたいだけど、我が家は早くから水道水をあげている。

というのも、退院後すぐ病院から出された薬を娘に飲ます時に、「湯冷ましや母乳と混ぜてあげて」としっかり書かれていたのに、何を思ったか、いや、何も考えずに、私は水道水に混ぜてあげてしまったのだ。
その様子をたまたま居合わせた弟(2児の父)に突っ込まれ(突っ込まれるまで気づかず)、一瞬蒼ざめたけど、あげてしまったものは仕方ないと開き直り、お腹壊さないでね~と念じながら、いっときを過ごした。

そんなことがあったものだから、それから何ヶ月か経ち、夏になってからの水分補給に麦茶がない時は水道水をあげることにした。

田舎なのでとくに水道水が美味しくないとは感じず、私たち大人も普通に飲んで暮らしているし、何よりどこに行ってもある。

それと、娘は大人と湯船に浸かるようになってから、どさくさに紛れて湯船のお湯を結構飲んでいる。飲みたがる。
ガーゼを湯船に沈めてお湯をたっぷり含ませてから、自ら口に突っ込むという技を覚えてからは、もう放置気味だ。
あ!と私が気づくと、テヘッと満面の笑みを返されるので、無理矢理ガーゼを奪い取ることもできなくて。湯船のお湯なんて、水道水よりよっぽど汚いだろうに。

夫も水が飲める方が、何かと困らないって聞くし、うちはもう水道水でいいだろうと、まぁ、こんな調子で呆気なく水道水デビューした。

第1子の時は色々慎重になると思うんだけど(私の性格的にも)、何故か我が家は想定していたよりずっと、テキトー。ん、適当?なら、いいんだけども。
妊娠中に神経使い果したか?逆に自分の行動が心配になるよ、とほほ。

なーんて、先日1歳の子を持つ友だちに笑い話しとしてしたら絶句され、あちゃーと思ったんだけどね。笑

各家庭、いろいろだわ。
そこ気にするー?!ってところを気にしたり、え?!それ平気?って思ったり。

育児書類を読み漁ったり、先輩ママたちの話を聞いていても思うけど、ほんといろんな育児があるなぁと。
育児って言いかたがどうも苦手だけど、他に言葉が見つからないから、育児と使うけども。(逆に子どもに育てられてるとしか思えない日々。)

たぶん育児に正解はなくて、もしあったとしてもそれがわかるのって何年も何十年も先のことだと思うし、だから、親はなんとか今出せる答えを絞り出し、間違ったかも?とか、これで良さそう?とか、繰り返し、何度も子どもと答え合わせをしていくんだよね。(水道水の件は私のミスだけど、結果良かったと思っている。)

その過程でだいたい自分の未熟さやだらしなさやずるさに直面して、まず己が成長せねば!
あー赤ちゃんからやり直したーい!なんて思ったりもするんだけど。

赤ちゃんには戻れないけど、やり直せることなら、何度だってやり直せばいい。
そう娘に教えたいのだから、親の私たちだって、間違っていた時は、やり直せばいいに違いない。
また子どもといっしょにちゃんとやり直したらいいんだって、自信がなくなった時のために、自分に言い聞かせておきたい。とりとめのない独り言。

 

 

離乳食!読んで字の如し、乳離れ。

奥が深いよ、離乳食。

いよいよ始めなくてはと、まわりからいろんな話を聞いて回った。
十人十色。まぁ結果!結構、面倒で大変なのが離乳食らしい。

「1人目の時は全部手作りでって意気込み過ぎて、途中から苦痛になっていた。」
「離乳食が楽しみで予定より早く始めちゃった。」
「全然食べてくれないから心配だし焦るしで、離乳食の時間がしんどかった。」
「3人目を妊娠した時に真っ先に浮かんだのが、あの大変な離乳食作りのこと。」
「友だちもいない県外へ引越したため、毎日ヒマだったから、全部手作り、作りたてをあげていた。作り置きって、なんか不味そうじゃん。」
「有機野菜などこだわって買っていたら、食費がぐんと上がった。」
「子どものアレルギーが発覚してから、授乳中の自分の食べ物も限られ、関係ない顔でなんでも食べている夫に不満が募った。」
こんな風に、様々な声を聞いた。先輩ママたちの話はいつも頼りになるし、ありがたい。

図書館で借りたり立ち読みしたり、本も何冊か読んだ。1冊手元にも置いてある。

どうも離乳食にはルールみたいなものがたくさんあって、月齢別にゴックン期・モグモグ期・カミカミ期・パクパク期と1歳~1歳6ヶ月を離乳の目安に、段階別に進めていくそう。

月齢別に食べさせていい食材や、量、硬さ、味付け、初めて食べる食材は基本1さじからと、ほんと未知の世界だった。
私はお粥がすきじゃないから今まで作ったことがなく、10倍粥なんてものを作った時は、すっかり母になったなぁと思ったもんだ。
とりあえず、我が家はこんな風にしていきたいという強い方針がお互いなかったので、友だちの話や本を参考に、ざっくり基本に沿って、とくにアレンジすることなく、進めていくことにした。

無理なく、とにかく無理なく、楽しく行こうがモットー。

お粥に慣れると今度は野菜を食べ始める。
にんじんから始め、ほうれん草やブロッコリー、おお、パクパクなんでも食べるぞ、スプーンにちょこっと乗せて、下唇に当てる。口を開ける。まるで実験のよう。

かぼちゃを裏ごししてお湯で溶いて味見をしてみる。あまーい!かぼちゃってこんな味だったんだ。
こんな具合で、調味料を使えない離乳食を味見するたび、食材の味を知る。豆腐だって、薬味たっぷりに醤油をかけて食べる私は、大豆の味なんてすっかり忘れていた気がする。日々、そんな発見がある。

なんだか楽しくなってきた頃、クタクタに出汁で煮た大根をあげたら、ものすっごい顔をした。
まだべぇと外に吐き出すことができないのか?オエーと舌を出しては戻し、それを数回繰り返し、仕方なく飲み込んだ。身震いしながら。
可哀想だけど、その姿に大爆笑。二日酔いの朝ですら、あんな見事な吐き顔はできないよ。
そして、再びスプーンに大根を乗せ、あーんと口元に運ぶと、反射的に口を開けてしまう娘。どんまい、今日のおかずは大根だよ。
大根に限らず、初めて口にする食材はこのパターンがお決まりになった。がんばれ、娘よ。

そして、1回食から2回食へ。
この頃からベビーフードも使うようになった。外出時の強い味方さ。
それでも、まだNGと言われている塩や砂糖が使われていることに、「???」と思うけど、硬さや味付けの参考にもなるし、外出先で温め直したり、食べ物が痛まないか気を使うより、ここは潔く活用することにした。心なしか外で食べるごはんは楽しそう。


うれしいことに娘はよく食べる。
目安の量のマックスを食べてくれるので、やりがいがある。
と言っても、育児全般で思うことだけど、「今のところ」なのだ。
気に入らなかったり、眠かったりすれば、途中でキーキー不機嫌になったり泣いたりする日もたくさんあるし、今のところ大丈夫が、ある日、まったくダメになることも、もうしっかり経験済みなので、食べない日はあまり気にしないようにする。その分、おっぱい飲んでくれ。まぁせっかく作ったのに、まったく食べてくれなければ、がっかりもするけど、大人だって食欲のない日はあるし。

休みの日は夫が積極的にあげている。完食まで30分近くかかるので、「こりゃ、毎日大変だなぁ~」と労ってくれるので、だろ?とドヤ顔。私のあやし方もよくわかってくれているなぁと思う。


ハードルを下げたからか、わりと順調に進んでいる。
これも先輩ママたちの失敗談や成功話を聞かせてもらっていたおかげだな。一人で何も知らずに育児書通りに始めていたら、心が折れていたと思う。

ゴックン期からモグモグ期になって、硬さも量も増え、あれこれ試行錯誤していると、この手で離乳を進めているのだと実感する。ほんとにおっぱいが要らなくなってしまうのかと思うと、途端に寂しくもなるけど、小学生になっても給食におっぱいとはいかないもんね。
魚やお肉も食べ始めたので、うんちもだいぶ変化して、筋肉もついてきたのだろう、顔を赤らめ、自分の意思でいきむ姿も愛おしい。ちゃんと食べていれば、出したいよね。立派な臭いに、いちいち感激しているのも今のうちだけだろう。

好き嫌いのない子に育ってほしいとは思うけど、まぁ私も夫も嫌いなものは嫌いだし、野菜嫌いは困るけど、嫌いな野菜があるのは私も同じ。パクチーなんて食べなくていいと思っているし。
ナスが嫌いな夫は、娘が美味しそうにナスを食べ始め、早速ショックを受けているよ。


すきな食べ物は?
4歳の姪っ子に聞くと「おにくー!」と即答し、お肉の変な唄を歌い出した。うん、肉食女子もいい。私は魚がすきだから、魚好きになってくれたら、刺身が食卓に並ぶ日が増え、それまたいい。

好きな食べ物はなぁに?早く、娘にも聞きたいぞ。

 

 

 

 

パチパチパチ

短い腕に小さな手。大きなお腹にまぁるい頬っぺた。髪の毛も、歯茎も、足の裏も、どこを触っても気持ちいい。そして、この時期の体温や匂いは特別な気がする。できるだけ、触れて、吸って、全身に染み込ませたい。

8ヶ月を迎えた娘は赤ちゃんからどんどん子どもっぽくなってきた。ついこの間まで、ゴロンと天井を見上げてるばかりだったのに、もう仰向けなんて退屈だわと、言わんばかりに、寝かせた瞬間飛び上がる。まるで起き上がり小法師のよう。

体のいろんなところを使って、自分の意思で、動こうとする。前へ横へ上へ。
我が家の狭い家の中を毎日冒険気分か。ドアを開けておいても決して出なかった廊下を、のそのそとひとりで進む、勇敢な後ろ姿。
掃除しなければいけないところが増えてしまった。


近頃は覚えたばかりの拍手を繰り返し披露してくれる。少し前までは両手が上手く合わさらず、ブンブン空振りばっかだったけど、もうちゃんと胸の前で右手と左手はパチッとぶつかり、小さな弾けた音を鳴らす。

パチパチパチ。

ワンワンとうーたんが歌い出せば、パチパチパチ。ごはんの準備ができたら、パチパチパチ。
まだ下手くそなハイハイで顔面からダイブした自分にパチパチパチ。
台所で味噌汁をこぼし舌打ちをした私へパチパチパチ。
疲れた顔して帰宅した夫へパチパチパチ。

こんな調子でなんでも受け入れてくれるし、なんでもOKなのだ。

ボールをちゃんと相手の方に飛ばせなくても、つかまり立ちからドスンと尻もちついてもOK。
私が寝坊しても、ちょっとくらいイライラしていても、深いため息を吐いてもOK。いいんだ、そんなこと。

許してくれる。忘れてくれる。エールを送ってくれる。
何が起こっても、次には嬉しそうにしてくれるので、ついにこちらも笑ってしまう。いや、そこ怒るところだろって。
大人の複雑な感情なんて、つまらんものだなぁとしみじみ思ってしまう。

あー毎日あなたのように笑っていたい。1分前に起こした小さな失敗なんて、忘れてさ。

できるようになりかけているいろんなこと、その調子で、きっともうすぐにできるようになるだろう。その時は、私があなたへたくさんのパチパチパチを贈るよ。

 

 

小さなしあわせの焼き鳥

何気ない毎日がしあわせだなんて、ありふれたキャッチコピーはまっぴらごめんだって、八つ当たりな気分になる時が多々ある。何気ないなんて、なんにもないみたいなもんじゃないか。つまらないよ。近頃、そんなボヤッとした日々を送っている気がしてならなかった。

今日、スーパーで買った、もう冷たい焼き鳥を外のベンチに座り、夫と並んで食べた。お昼ごはんを前に小腹が空いてしまった。娘はスーパーの中をウロウロしている内に、抱っこ紐の中でスヤスヤ眠ってしまった。

妊娠する前、大酒飲みだった私とお酒は弱いけど居酒屋のメニューや雰囲気がすきな夫はよく焼き鳥屋に出かけた。
出産後、焼き鳥食べたいね~とよく話しているけど、焼き鳥屋のカウンターに赤ん坊を連れて行けるはずもなく、こうやってスーパーに並ぶ焼き鳥や、たまに出くわす移動販売の焼き鳥屋を見つけては、おやつ代わりに食べている。

今日もそんないつもの何気ない一コマだった。
1本の串を交互に食べて、最後に余った鳥肉をあげるよとか食べていいよとか言い合いながら。夫が自販機で買ってきたのがココアで、そのチョイスないだろうと、クスリ。

雲がふわふわ浮かぶ青い空。
あぁ、いい日だ。
しあわせだなぁ~美味しいなぁ〜こんな日がつづけばいいのになぁ~
なんだろう、理由はわからないけど、あぁ、今日もう十分だ。

たまたま休みだった夫とTSUTAYAへ漫画を借りに出かけたけど、読みたかった漫画は置いてなくて、代わりに読みたかった雑誌を買って、お昼ごはんと夕飯と数日分の食材を買いに向かいのスーパーへ寄って、その後買ったばかりの焼き鳥のパックを開けて食べた。
それだけ。それだけの、何気ないいつもの風景。

しあわせってなんなんだろうね。

その時、気づくかどうかなのか。何をしあわせに感じるかなんて、自分でも意外とわかっていないのかな。
だって、私の毎日って、こんな日ばかりじゃないか。

何気ない毎日の中に、小さなしあわせを見つけられるようになったら、なんだかいくらでも見つかりそうな気がする。
しあわせの基準はそれぞれだけど、案外人ってくだらないことで喜んだり、嬉しかったり、いい気分になれたりするもんだ。

だけど、毎日はほとんど忙しくて、もらったレシートみたいに、その場で確認もしないで丸めてポケットに入れて、洗濯しちゃって、もうそれがなんだったのかもわからなくなった頃に、ボロボロになって出てきて、あーもう!!みたいな気分になって、ポイポイ払って、むしろなかったことみたいにして、
そんな風にぞんざいに、いや、無意識に捨てちゃった、小さなしあわせが、昨日もたくさんあったんだろうなぁとか、しみじみ思った。昨日のしあわせ、ごめん。

煽られてはすぐ大きなことを求め、つらいニュースにばかり敏感になって、なんだなかなぁ~な気分で眠りに就いて、起きれば、また頭の中をごちゃごちゃにして、夫の嫌な癖ばかり目について、娘の泣き声ばかり耳に残り、しあわせのハードルは上がって、それなのに感度はどんどん鈍くなって、
何気ない毎日を雑音の中で暮らしていたら、やっぱりなんにも気づけないまま、1日はつまらなく終わってしまう。なんならマイナスなくらい。

だけど、今日みたいに、誰にもわからないようなちいさなしあわせを、自分の中に見つけられたら、結構いい日に変わる。

両思いがわかった時のしあわせや何か達成した時のような嬉しさとは全然ちがうけど、この小ささなら、どんどん拾って抱えても、1日の負担にならないだろう。眠る前に忘れてもいいし、手放して、また明日も見つければいい。

なんかあたりまえのようなことを言って恥ずかしいけど、大切に思ったから、またいつか読み返せるように日記に残しとこ。気分のいい日に。

 

 

【7ヶ月】成長記録と母の戯言

パッと目を覚まして辺りをくるっと見回し、私の姿を確認すると納得したような顔で、コテっと一瞬でまた眠りに就く。

最近、私が居なくなると泣いたり、声を上げて怒ったりするようなった。首をクルクル回して、小さな視界いっぱい私の姿を探している。

隠れてその様子を見ていると、なんだろなぁ、愛されているというか、必要とされているというか、なんなんだ、とにかく胸が締め付けられて、嬉しいとも違う、苦しいわけでもないけれど、なんかもう泣きたくなる。なんなの、これ。
「こんな私なのに…」なんて自虐はもはや言っていられないし、そんなのつまらない。

どーんと受けとめて、なんなら倍返しだ!ママは体だけ大きいんじゃないんだぜ。伝えなくては、愛を。この気持ちを。


以下、成長記録。(6ヶ月〜7ヶ月前半)

・相変わらずぷっくりまんまるだけど、運動量が増えたから、腕や足がすっきりしてきた。

・うつ伏せから1人でお座りができるようになった。その逆も。少し遠いおもちゃをうつ伏せで手を伸ばし取り、ちゃんとお座りしてから遊びだす。

・寝返りができるようなった頃、うつ伏せから仰向けに戻されるのを嫌がったように、今はお座りから寝かせられるのを嫌がる。というか、一瞬でお座りしている。視界が変わったのが嬉しい様子。立つようになったら、ずっと立っているのかと思うほど。

・おもちゃなどを少し離れた所に置くと、ずり這いでやってくる。クロールみたいな動きから、ほふく前進みたいな動きも。スピードも上がってきたし、おもちゃまでの最短ルートも考えてる様子。

・私の髪留めがすき。あと夫の腕時計。

・おとながよく手にしているリモコンに興味津々の様子。おもちゃを買おうか迷ったけど、余っていた使っていないリモコンを使用。

・離乳食は二回食を始めた。外出時はBFも利用。食事の時間を守るのが難しいので、だいぶいい加減。そして、よく食べる。

・最近は起床や就寝時間もバラバラになってしまっているけど、幼稚園に入れば嫌でも規則正しくなると聞いたので、無理に寝かしつけたり、あんまりキツキツしないことにした。

・初めての食材は基本不味そうな顔をする。やっとバナナに慣れた。最近豆腐がすき。

・昼寝はだいたい午前1回、午後2回で合計2~3時間くらいかな?

・蛇口から出る水の音と、冷凍庫の氷をすくう音にやたら反応する。昼寝中にビクッと起きてしまうことも。

・久しぶりに私や夫の両親に抱っこされると体を仰け反り泣く。少し人見知りが始まったのかな?私が抱いた瞬間ニヤリとドヤ顔決めるらしいけど、抱っこしている私にはその顔は見えない。

・いないいないばあとおかあさんといっしょが始まると、おとなしくテレビを観だす。家事をしたい時のお助け番組だ。とくに今はいないいないばあが無敵。

チャイルドシートがまったくダメになってしまい、2人で外出する時はギャン泣きで、出かけるのが大変になってきた。合わせ鏡を付けてみたり、手を替え品を替えてみるが、効果なし。悩み。

・指しゃぶりは寝る時以外あまりしなくなった。あ、でも、離乳食中に飽きると始めて、手も口もぐちゃぐちゃにする。

・授乳中におっぱいを摘んだり掴んだりする。これが痛い。おっぱいの出が悪いのかな?出そうと小さい手で絞り出そうとしている感じ。

・下の歯2本、立派に生えた。次はどこだろう?上の歯茎が痒そう。

・音楽がすき。指を使っていろんなところを叩いて音を鳴らす。

・パラパラみたいにヒラヒラと手首を動かし踊る。

・タッチ、おいで、ちょーだい等、手を出すとまだ意味はわかっていなそうだけど、嬉しそうに手を合わせてくれる。

・パチパチ手を叩くとマネして手を叩こうとする姿がかわいい。空振りが多いけど、マネできて嬉しそう。

この1.2週間でぐっと成長した気がするね、と夫と話している。

ちょこちょこ書き留めていた成長記録がもう少し前のことのように感じるほど、1日1日すいすい成長している。
まだまだ赤ちゃんだけど、0歳期も後半になったのか。ほんとすぐに1歳だ、2歳だって。真っ最中にいると見えないこと、追えないことだらけだ。

お盆休みには実家の家族と旅行へ出かけた。姪っ子や甥っ子と2度目の温泉にも浸かった。近所のお祭りの打ち上げ花火も見上げた。ジジババに買ってもらったまだ大きい甚平も着た。離乳食にそうめんも食べた。毎日たくさん汗をかいた。

初めての夏の思い出、輝かせた目、ちょっと焼けた肌、忘れたくない。だけど、ゆっくり振り返ろうとした頃には、もうすっかり忘れてしまっているんだろうな。私も娘も。

 

 

 

 

【6ヶ月】成長記録と母の戯言

育児なんて呼べることもたいしてしていないし、それすら全然うまくいかなくてボロボロなのに、母は不気味にも毎日笑っている。笑っていたら、2ヶ月も放置していたブログ。

 

準備なんてほとんど役に立ってないし、前もって仕入れた知識は当てはまらないことも多く、起きてないことを、事前にじっくり悩む時間を作れなくなったせいか、以前より思い悩むことが圧倒的に減った。

起きそうなことが案外起きなくて、起きそうにないと思っていたことが起こる。

出かける間際のうんち漏らしや、眠る直前にびっくりする量のおっぱいを吐いたり、あー!とかわー!とかマジか...ってな具合で、起こったことに、その都度、ほぼ瞬間的に選択して動く習慣のおかげか、毎日ほとほと疲れてよく眠れる。ぐっすりっていうか、ぐったり。

 

「今を生きている」だなんてカッコのいい毎日では決してないし、娘の未来を、自分の未来も、夫の健康も、想像しまくり一喜一憂するけど、この世であんまりまだ過去の時間を持っていない娘は、多分私たち大人みたいな過去とか未来とかの時間の概念がなくて、私の目には「今しか生きていない」ように映る。

つられて私も今っていうか、今日一日を精一杯、いや、今日だけで手一杯、生きている。ぷはぁーとビール飲みたいよ、早く。

 

今ってやつは待ってはくれないし、娘の呼ぶ声も待ってはくれないし、まったく人生って忙しいのだなぁ。

このまま娘に振り回されまくって、ヨボヨボになっていくのも悪くないかな、なーんて。娘も娘で私に振り回されているよね、毎日。

 

 

以下、成長記録。

・5月下旬に祝!寝返りをした。今か今かと待ちわびていたけど、呆気なく披露してくれた。いや、本人はずいぶんとびっくりした様子で、辺りをキョロキョロ伺う姿に涙。

・寝返りを始めてからはあっちへこっちへ気づくと寝返っている。寝返り返りができるまでしばらくかかったけど、戻れなくても元々うつ伏せがすきだったから、しばらくはそのまま一人遊び。(最近自分で戻れるようになったら、行動範囲がグンと広がり、目を離すと思わぬところに移動していてびっくりする。)

・6月中旬~離乳食開始(今のところ、順調に進んでいる。赤ちゃんらしからぬ大口を開けて豪快に食べてくれる。どうもスプーンがすきみたい。)

・しかし、大根が美味しくなかったようで、口に入れた途端、身震いして、オエーっと首を突き出し吐くような顔をした。まるで大人みたいな表情をするから爆笑。ほうれん草もダメかと思ったけど、意外と大丈夫だった。

・下の歯茎から白い乳歯が生えてきた。1mmくらいかな。ついにだー!おばあちゃんみたいな顔から、一気に子どもの顔に変化しそう。

・後追い?が始まり、洗面所でバウンサーに乗せたまま私が洗う間、一人にするとギャン泣き。ついこの前まではケロッと平気だったのに。仕方なく、お風呂のドアを全開にしたまま、声をかけながら洗っている状態。

・夜寝る時は私の抱っこじゃないと泣く。ショックで夫も泣く。基本、くずったら私って感じになってきた。

・穴の空いたボールを掴んで投げようとぶんぶん振り回す。勢いで遠くに飛んで行った時、拍手をすると喜ぶ。

・とりあえず何でも味見する。絵本も読んでいる途中で飽きるのか?手を伸ばして取りたがり、渡すと即座に口に入れる。

・クッションやカーペット、布団など、とにかく角をかじりたがる。

・揺れる物がすきな様子で、室内に洗濯物を干すとジーッと眺めている。かわいいモビールが見つからないので、キャンプ用のモビールを吊るした。

・BCGの注射の跡がぷっくり出てきた。

・最近のお気に入りのおもちゃはおしりふきとビニール袋。おもちゃ以外のものを気に入るのは子育てあるあるか。おもちゃ要らずなのに、おもちゃを買いたがる夫。

・洋服のサイズは70がピッタリ、夏本番には着れなくなりそう?成長早いなぁ。

・どこへ行ってもプクプクまんまるだね~と言われる。ハイハイ前だからとくに足の太さが立派。友人の1歳違いの子と体重が一緒。

・うつ伏せでお腹をつけたまま、ズルズルと180度回転するようになった。と思ったのも束の間、360度一回転できるようになっていた。

・うつ伏せの状態で、足の裏に壁を作ると平泳ぎの足の形みたいにして、一歩くらい?前へ進む。たまに後へも戻る。

・向かい合って間にクッションを立て、私が顔を隠すと、体をひねって横や上から覗いてくる。私の顔が見つかり、目が合うとキャッキャッ笑う。クッションの向こうに隠れていのがわかっているってことかな?これ、超かわいい。

・夜は相変わらず夜泣きもせずにたっぷり眠るから、朝4時5時に起きる日が続いてまいる。離乳食開始と共に我が家の生活リズム変えようと思っていたけど、未だに大人は夜更かし中。

・一人座りがだいぶ安定して来た。背筋をピンと伸ばして得意げ。

 

長くなったけど、半年が過ぎた。あっという間だった。

真っ白な心に半年分の時間や思いが刻まれたのか。日々、何を思っているのかな?楽しいかな、怖い思いはしていないかな。

産まれてから猛スピードで止まることなく成長していくこの過程を、この目で、一番近くで見れること、たぶんすごく幸せなこと。

 

娘が寝静まった後に音を立てずに始める家事とか手間のかかる離乳食作りとか、時間がないとか、飲みだって行きたいとか、一人になりたいとか、腰痛いとか、

誰かに、主に夫にアピールして、もっと褒めて私を労ってって、愚痴ってしまう日もあるけど、よくよくよーく考えてみれば、私は今、娘や夫に育児をさせてもらっているのではないかと思えてきた。

夫は外で仕事をがんばっているのだから、私は家で育児をがんばるだけだ。今任されていることをお互いができる限り、がんばればいい。

逆になったっていいし、がんばれない時があったっていいし、大変な時もあるけど、それ以上に楽しい時がある。それは仕事もいっしょだと思うし、それに夫の仕事と比べても仕方ない。私たちは敵じゃないんだし。

 

近頃なんだか育児の大変さばっか取り上げられてつまらないことのように思われるけど、そもそも大変なことって別に悪いことじゃないよね。大変だから楽しいってのも、1つの考え方だと思うから。

 

第一に子どもからしたら、勝手に産んだのだもの、大変だなんて言わないで、一人で生きていけるまでちゃんと育ててよって、大事にしてよって言いたいだろうな。この世界にポーンと放り込まれたわけなんだから。

 

そして、こうやって、母が四の五の言ってる間にも娘はあれもこれもできるようになっていくよ。きっと一人で生きていけるようになるよ。すごいなぁ、すごいよ。

あと半年もしたら、繋いだ手を離してヨチヨチ前へと歩き始めるのだろうか。

何度も転ぶなぁ、痛いなぁ、泣くかな、怒るかな。